相場格言 上級

人の行く裏に道あり花の山

ひとのいくうらにみちありはなのやま

ひとことで言うと

多数派と同じ行動では大きな成果は得にくい。人と逆を行く勇気も必要という教え。

解説

「人の行く裏に道あり花の山」は、投資における逆張りの発想を説いた相場格言です。多くの人が進む道ではなく、あえて人とは反対の道を行くことで、満開の花(大きな利益)に出会えることがある、という意味です。皆が強気で買っているときや弱気で売っているとき、群衆と同じ行動をとるだけでは成果は得にくく、ときに多数派と逆を行く冷静さと勇気が必要だという教えです。ただし、ただ闇雲に逆を行けばよいわけではない点には注意が必要です。

具体例で理解する

コロナショックで全員が株を投げ売りした2020年3月、恐怖に逆らって買った投資家は、その後の歴史的上昇の果実を得ました。「人の行く裏に道あり花の山」——人と同じ道(順張りの群集行動)では大きな花(利益)は得られない、逆を行く勇気にこそ妙味があるという日本の代表的な相場格言です。

押さえておきたいポイント

  • 大衆と同じ行動では平均以下の結果になりやすい。安く買うチャンスは総悲観の中にある
  • ただの逆張りではなく「価値と価格のズレ」を見ること。皆が売るから買うのではなく、売られすぎだから買う
  • 逆を行くには根拠と資金管理が必須。「落ちてくるナイフ」との見極めが最大の難所

よくある質問

「落ちてくるナイフはつかむな」と矛盾しませんか?

良い質問です。両者は時間軸と対象が違います。「ナイフ」は暴落の最中に個別株へ飛びつく危険の戒め、「人の行く裏」は総悲観の局面で優良資産を分割で仕込む長期戦略の話です。共通する答えは「分割買い」と「資金を残すこと」です。

総悲観はどう見分けますか?

VIXの急騰(30〜40超)、連日の大幅安のニュース、SNSで「投資やめた」が溢れる、信用評価損益率の極端な悪化などが歴史的なシグナルでした。ただし総悲観の「さらに下」もあり得るため、一括投資は禁物です。