相場格言
中級
噂で買って事実で売れ
うわさでかってじじつでうれ
ひとことで言うと
期待で買われた株は、好材料が事実として発表された時が売り時になりやすい。
解説
「噂で買って事実で売れ」は、相場が「期待」で動くことを表した相場格言です。好業績や新製品などの噂・思惑の段階で株価は先回りして上昇し、いざその好材料が事実として正式に発表されると、期待が現実になったことで買いが一巡し、むしろ株価が下がることがあります。材料が出尽くした場面では利益確定の売りが出やすい、という相場の性質を示しています。
具体例で理解する
「OO社が画期的な新薬を開発中らしい」という観測報道で株価は2,000円→3,000円に上昇。正式発表の当日、株価は逆に急落しました。期待で買った投資家たちが「事実の確定」で一斉に利益確定したためです。「Buy the rumor, sell the fact」——米国でも同じ格言があります。
押さえておきたいポイント
- 株価は「期待」で動く。良いニュースが出る頃には、その内容はすでに株価に織り込まれている
- 「材料出尽くし」:好決算なのに下がるのは、発表前の上昇で期待を織り込み済みだったから
- ニュースを見てから飛び乗る投資は、期待で買った人の「売り先」にされやすい
よくある質問
良いニュースが出た株を買ってはいけないのですか?
「ニュースの内容」より「株価がどこまで織り込み済みか」が問題です。発表前に大きく上がっていれば出尽くしで下がりやすく、サプライズ(予想を超える内容)なら発表後も上がります。直前の株価の動きとセットで判断しましょう。
この格言は今も通用しますか?
アルゴリズム取引が普及した現代では、情報の織り込みはさらに速くなっており、格言の本質(情報は瞬時に株価に反映される)はむしろ強まっています。個人が情報スピードで勝負するのは不利で、長期目線こそ個人の優位性とされます。