基礎知識 初級

含み益・含み損

ふくみえき・ふくみぞん

ひとことで言うと

保有中の株などが買値より上がって(下がって)いる、まだ確定していない損益。

解説

含み益・含み損とは、保有している株式や投資信託の現在の評価額と買値との差のことです。たとえば100万円で買った株が120万円になっていれば含み益20万円、80万円なら含み損20万円です。あくまで「いま売ったらこうなる」という評価上の数字であり、実際に売却するまで利益も損失も確定しません。確定していないため税金もかかりません。含み損の銘柄を売れずに放置してしまう「塩漬け」は、多くの投資家が陥る典型的な失敗とされています。

具体例で理解する

1,000円で買った株が1,300円になっていれば「含み益30%」、800円に下がっていれば「含み損20%」です。画面上の数字はあくまで時価評価で、売却するまで利益も損失も確定しません。「含み益が出ると早く確定したくなり、含み損は見て見ぬふりをする」のが人間の心理的なクセ(プロスペクト理論)として知られています。

押さえておきたいポイント

  • 含み益・含み損は「もし今売ったら」の仮の数字。確定するのは売却したときだけ
  • 含み損の放置(塩漬け)は資金効率を下げる。買った理由が崩れたら損切りも検討する
  • 税金は確定益にのみかかる。含み益のまま長期保有すれば課税を先送りでき、複利効率が良い

よくある質問

含み損はどのくらいまで耐えるべきですか?

金額ではなく「買った理由が生きているか」で判断するのが基本です。多くの個人投資家は機械的に「買値から8〜10%下落で損切り」などのマイルールを決めています。ルールなしの放置が最も危険です。

含み益に税金はかかりますか?

かかりません。課税されるのは売却して利益が確定したときです。このため長期投資では、売らずに保有し続けることが課税の繰り延べになり、複利運用に有利に働きます。