相場格言
上級
もうはまだなり、まだはもうなり
もうはまだなり、まだはもうなり
ひとことで言うと
「もう底だ/天井だ」と思った時はまだ続き、「まだ続く」と思った時が転換点のことがある。
解説
「もうはまだなり、まだはもうなり」は、相場の転換点を読む難しさと、自分の思い込みへの戒めを説いた相場格言です。「もう下げ止まっただろう」と思ってもまだ下がり、「まだ上がるだろう」と思った時がもう天井だった、というように、相場は多くの人の予想を裏切るように動きます。自分の願望や思い込みで判断せず、相場の現実を冷静に見るべきだという教えです。
具体例で理解する
株価が3割下落し「もう底だろう」と買ったらさらに下落。逆に2倍になった株を「もう天井だ」と売ったらそこから更に2倍——。「もう」と思うときはまだ途中であり、「まだ続く」と皆が思うときこそ転換点が近い。相場の天底は大衆心理の逆にある、という江戸時代から伝わる格言です。
押さえておきたいポイント
- 自分が「もう」と感じた時は、同じことを考える人が多く、実はトレンドの途中であることが多い
- 「まだ上がる」と全員が強気になった時が天井圏、「もうダメだ」と総悲観の時が底値圏
- 天底の判定は不可能という前提に立ち、分割売買や積立で「当てなくても良い」仕組みを作るのが実務解
よくある質問
結局、底はどう見極めればいいのですか?
この格言の答えは「見極められない」です。だからこそ、買いも売りも数回に分ける、積立を続ける、など「底当てクイズに参加しない」仕組みが有効になります。底を当てようとするほど、この格言の罠にはまります。
大衆心理はどこで観察できますか?
恐怖指数(VIX)、信用評価損益率、雑誌やSNSの論調などが手がかりです。「株を買えば儲かる」が世間の常識になった時、「株の話題自体が消えた」時——極端な空気は逆指標として参考になります。