基礎知識 中級

自社株買い

じしゃかぶがい

ひとことで言うと

企業が自社の株式を市場から買い戻すこと。1株の価値が高まり、株価の上昇要因になる。

解説

自社株買いとは、企業が自らの資金で市場に流通する自社株式を買い戻すことです。発行済株式数が実質的に減るため、1株あたり利益(EPS)やROEが向上し、既存株主の持ち分の価値が高まります。配当と並ぶ代表的な株主還元策で、発表されると株価の上昇要因になることが一般的です。また「経営陣が自社株を割安と判断している」というメッセージとも受け取られます。買い戻した株式は消却されるか、金庫株として保有されます。

具体例で理解する

G社が「発行済株式の3%・総額100億円を上限に自社株買いを実施」と発表したとします。市場に出回る株数が減るため1株あたりの利益(EPS)が上がり、既存株主の取り分が増えます。発表当日に株価が数%上昇することも多く、配当と並ぶ株主還元策として注目されます。

押さえておきたいポイント

  • 自社株買いはEPSやROEを押し上げ、理論上は株価にプラス。発表時に買われやすい
  • 「会社が自社の株を割安と考えている」というメッセージにもなる
  • 買った株を消却すれば希薄化が永久に解消。金庫株として保有し続ける場合もある

よくある質問

自社株買いと配当はどちらが株主に有利ですか?

税制面では自社株買いがやや有利とされます。配当は受け取るたびに課税されますが、自社株買いによる株価上昇は売却まで課税されないためです。ただし確実に現金が入る配当を好む投資家も多く、一長一短です。

自社株買いの発表があれば必ず株価は上がりますか?

必ずではありません。規模が小さい場合や、「設定枠だけで実際にはあまり買わない」企業もあります。発行済株式数に対する割合(目安として2〜3%以上)と実施状況を確認しましょう。